中学の頃、帰り際美術の先生に急に廊下に呼び出されて「皆に好かれてると思って調子に乗らないで。見苦しい」とだけ言われたことがあった。気さくで有名な人気の先生だったから、急な真剣なトーンで本当に恐ろしかったのを覚えている。怖すぎて誰にも言えなかった。 当時は自分で言うのもアレだけど、明るくて友達もいてバスケ部の部長もやってたし、中学っていう狭い範囲では勉強もできた方だったからそこそこ目立ってたと思う。でもその一言がショックすぎて「ああ、自分は謙虚さがないんだ、だめ人間なんだ、目立つのはやめよう」と思うようになった。そっから坂を転げ落ちるように暗くなって、友達も少なくなって、ラジオにどハマリして上田晋也のラジオにネタメールを送るのだけが楽しみの人間になった。ねえ…晋也…。 そこから10年以上経って、普通の社会人として働いているけど、未だにあの呪いの言葉が溶けない。 多分根っこの根っこは明るいので