快勝だった。 ファーストレグを1-2と落とした浦和レッズが敵地韓国へ乗り込んだ6月26日ACLラウンド16対蔚山現代戦。 前半終了間際の41分に先制点を奪うと、後半35分には興梠慎三がこの日2点目をマークする。このまま試合が終われば、浦和が勝ち上がる。スロースターターだった蔚山がようやく攻撃をしかけてきたが、それを突き放す3点目を後半42分に決めてみせた。 2017年に浦和がACL王者に輝いたときも、ファーストレグでの敗戦を力に変え、セカンドレグで逆転し続けてきた。 その手ごたえがあるのだろう。1週間前、ファーストレグ敗戦後、西川周作や槙野智章ら優勝経験者たちは、「ここからACLの醍醐味を味わえる」という空気を漂わせていた。それでも、「前回はすべて第2戦がホームだった。今回はそこが違う」と言い添えることも忘れてはいなかった。 しかし、今思うのは、彼らが見せていた「手ごたえ」は、逆転劇の強さ