昨日発行になったPNASにパンダの腸内細菌がセルロースを分解しているという論文が載っていました(www.pnas.org/cgi/doi/10.1073/pnas.1017956108)。 ササ(タケ?)しか食べないであんな大きな体を維持しているのですから、おそらくセルロースを分解する能力はあるのだろうと推測されていたのですが、直接証明されたのは初めてのようです。 そもそも、2009年にパンダの全ゲノムが解読された時から、彼らはセルロースを分解できる酵素の遺伝子は持っていないことが明らかになっていました。もちろん、ササと言ってもセルロースだけでできているわけではなく、中に含まれる細胞には、ごく少量のデンプンや脂肪やタンパク質が含まれていないわけではありません。遺伝子の解析からパンダは他のクマと同じように肉を食べて分解することができる酵素を持っていることもわかり、彼らはもともとは肉食もしてい
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