2011年07月01日 パラサイトヒューマン:ユーザに寄生する共生型コンピュータ Tweet コンピュータが人に寄生し、人の行動に影響するようになる、と聞くとぎょっとする人がいるかも知れない。パラサイトヒューマン(PH: Parasitic Humanoid)は、人間と共生関係を形成する新たなマンマシンシステムである。 PHは大阪大学の前田太郎教授がライフワークとして推進している研究だ*1。3月の震災翌々日に日本で開催されたAugmented Human 2011*2に於いてその成果が発表されたので、本エントリでは論文*3に基づいて、パラサイトヒューマンのコンセプトについて紹介したい。過去のエントリで取り上げた人間を意のままにコントロールする人間リモコンは、本コンセプト実現の一部を担う技術である。未来の人間とコンピュータの関係について考える刺激となるアイデアであり、実現が楽しみな研究の一つ