常識を覆す一冊『ザ・閉店』 いまだ衰えることを知らないラーメンブーム。話題のお店ひしめく激戦区・東京では常にさまざまなラーメン店が生まれては消え、新陳代謝を繰り返している。 いろんな出版社から毎月のように発行されるラーメン店のガイドブックはその象徴といえよう。評判店、話題店がページを飾る一方で、閉店も多いため「数年前のガイドブックはほとんど使い物にならない」というのが常識だ。 そんな中、常識を覆す衝撃的な1冊に出会った。 それがこれ。 その名も『ザ・閉店』 (正式書名はデウスエクスマキな食堂15年冬号『ザ・閉店 ~ラーメンの四半世紀篇~ 北半球で一番使えないラーメンガイドブック』、全40ページ、オールカラー¥702) 個人発行のいわゆるミニコミ誌という形式を取りつつ、書名のとおり「すでに閉店してしまったラーメン店」にまつわる文章や写真をメインに掲載しているのだ。 「時代を彩った名・迷店たち