「脳トレ」アプリのBrainWarsが全世界で1200万ダウンロード越えのヒットを飛ばし、エンジニアの増員を続けるトランスリミットの最近の施策は奇抜だ。CTO、つまり最高技術責任者を2人にしたり、Githubで就業規則を公開したり。ちょっと聞いただけでは「ネタ」と受け止めてしまいそうな施策だが、その背後には会社の成長を狙うロジックがあった。同社の高場大樹CEOに話を聞いた。 エンジニア中心の会社は「分野別に複数のCTOがいてもいい」 同社の最近の施策で興味深いのが、「2人CTO体制」だ。2人目のCTOを任命し、同社はCTOが複数いる会社となった。 CTOは「最高技術責任者」と訳されるように、企業内の技術戦略やエンジニアのマネジメントに関するトップの役職とみなすのが普通の考え方だ。だが高場氏の考え方は少し違う。 「分野別に複数のCTOがいてもいい。新規事業CTO、全体最適CTO、人材育成CT