東京都町田市の教育委員会が市内の小学校の新入生に配っている防犯ブザーについて、市内の朝鮮学校への平成25年度分の配布をやめる決定をしていたことが5日、市教委などへの取材で分かった。理由について、市教委は北朝鮮のミサイル発射や核実験などで日朝関係が緊張していることを挙げ、「社会情勢を考え、市民への説明がつかない」としている。 同市によると、防犯ブザーの配布は16年度から開始。市立小の1年生には無条件に、私立小からは希望があった場合、配っている。市内で唯一の朝鮮学校である「西東京朝鮮第二幼初級学校」に関しても希望に応じ、配布してきた。 25年度分については、同校から3月上旬、45個の配布希望があったが、市教委は同月28日に学校を訪れ、「社会情勢と市民感情に照らし、今回は配布できない」と説明したという。 市教委の決定に対し、西東京朝鮮第二幼初級学校は「子供の安全のための防犯ブザーなので政治的な問