ところで、作業が終わりそうになっても、これは何のためにしている作業なのか、まったく説明がない。いくら末端の「係」とはいえ、どう役に立てるのかくらいは知りたい。 役員を呼びとめて尋ねてみた。 「マークを集めて財団に送ると、学校の備品がもらえます。今年すぐに何か、というわけではないですね。以前、周年行事で冷水器がもらえたみたい。そんな感じだから、今日の作業なんて微々たるものなんですけど」 周年行事というと、創立5周年や10周年の節目だ。このマークが備品に替わるころには、いま5年生の息子は卒業しているかもしれない。何年もかけて集めて、やっと一つの備品を後輩に贈れるなんて、無償の愛をつないでいるようでドラマチックだ。 同時に思った。だから途中でやめられないんだな、と。 ベルマークの目的や意義を知るため、BuzzFeed Newsは、東京都中央区にある公益財団法人「ベルマーク教育助成財団」を取材した