図書館戦争の話題を最近よく聞く。その話題の内容は大抵、「世界観がおかしい」、「戦闘がおかしい」、「リアルではない」等だ。僕は有川浩さんの作品は好きで、図書館戦争シリーズは全部読んだ既読者から言うと、上記で挙げた理由は、まったく気にならない。 多分「世界観がおかしい」、「戦闘がおかしい」、「リアルではない」等を言っているのは、アニメだけを見ている、原作を読んでない未読者の方々なのだろう。まぁそういう「おかしい」と結論に至るのは、ごく自然なことで、メディア良化法や図書隊の設定はおかしな所ばかりで納得しろというほうが難しい。それなのにアニメ化になるまでは、そんな違和感を誰も気にしなかった。それは、この図書館戦争シリーズに読者が求めていたのは、メディア良化法や図書隊等の設定の整合性ではなく、登場人物たちのラブコメや日常、表現に対する規制の問題だけでしかなかったからだと思う。だからこそ、「世界観がお