自分にしかできない仕事、自分の天職だと直感した ハッカソンやアイディアソンといったイノベーションイベントの企画・運営、大企業向けの新規事業や新製品の開発コンサルなどに取り組む株式会社フィラメント。代表取締役の角勝氏は大阪市に20年間勤務後、公務員の立場を離れる形で起業した。 「大阪市では、入庁後の17年間は今の事業とまったく関係ない部門で仕事をしていました。そして最後の3年間、大阪イノベーションハブ(OIH)の立ち上げや運営に携わったのですが、この仕事が本当に面白くて。次の異動になるまでに起業して、一生の仕事にしようと決めました」 公務員の仕事は数年ごとに異動があり、仕事内容がまったく変わる。角氏もずっとそうした形で仕事に取り組んできた。 「どんな部署でもしっかり仕事するために、自分の部署の仕事が世の中に必要であることやその仕事を自分が担当する意義について、自分で自分をしっかり納得させるの