山形県の県立高校で、保健体育を担当する55歳の教諭が、教員免許を持っていないのを隠しておよそ32年にわたって生徒を指導していたことが、山形県の調査で分かりました。 山形県教育委員会によりますと、この教諭は昭和59年に山形県の県立高校に採用されて以降、31年10か月にわたり、教員免許がないのを隠して県内4つの高校でおよそ7700人の生徒を指導していたということです。 大学で教員に必要な単位を取得しましたが、体調を崩して教員免許状を受ける申請手続きをしないまま、教員採用試験を受けていたということです。 教諭は先月、教員免許の更新に合わせて教員免許状の写しを提出するよう求められた際、免許を取得していないことを認めたということです。 山形県教育委員会の調査に対して、教諭は「思い悩んでいたが相談できずにいた。生徒と保護者には申し訳ない気持ちだ」と話しているということです。 山形県の佐藤俊一教育次長は