「発想の力技で勝負する」というタイプのマンガがある。ダンジョン内でモンスターを調理する「ダンジョン飯」や、古代ローマ人の浴場設計技師が現代にタイムスリップする「テルマエ・ロマエ」など、変わったコンセプトを持つマンガたちだ。 もちろん力技的な発想だけでなく内容の緻密さがあってこそ名作となった作品たちだが、「説明しやすい変なコンセプト」があるからこそ多数の人の興味を引き、ヒットに繋がったことは間違いないだろう。 この「変なコンセプト」を、その道のプロに考えてもらうと新しいヒットマンガができるのではないか? そう思った我々は、ある人たちに取材のアポを取った。 「オモコロ」というWebマガジンをご存知だろうか。“あたまゆるゆるインターネット”のキャッチコピーのもと、シュールな記事を平日毎日更新し続けているサイトだ。2005年から続くネタ系メディアの老舗であるオモコロ編集部を訪れ、新しいマンガの企画