長崎県西海市で平成23年、ストーカー行為をしていた女性の家族2人を殺害したとして、殺人罪などに問われた筒井郷太被告(28)=三重県桑名市=の裁判員裁判第2回公判が15日、長崎地裁(重富朗裁判長)で開かれ、検察側は2人の遺体写真を提示、家族の「死刑にしてほしい」との供述調書も読み上げた。 弁護人などによると、検察側はまず小型モニターに黒い画面を表示させた後、「カバーを外します」と述べ遺体のカラー写真を映し出した。目を背け、目頭を押さえる裁判員もいた。 それに先立ち、遺体の第1発見者である女性の弟が「幸せな時間を奪った犯人は許せない。死刑でなければきっと殺しに来る」と訴える供述調書を検察側は読み上げた。 さらに「花嫁姿を見せたかった」との家族の供述調書を読み上げると、女性裁判員がおえつを漏らし臨時休廷になる一幕もあった。