目黒公証役場事務長拉致事件などで起訴されたオウム真理教元幹部の平田信(まこと)被告(48)の裁判員裁判で行われる予定の死刑囚3人の証人尋問について、東京地裁が中川智正死刑囚(51)の尋問から行う方向で調整していることが関係者への取材で分かった。 証人として出廷するのは、中川死刑囚のほか、井上嘉浩(43)、林泰男(55)の両死刑囚で、いずれも教団元幹部。関係者によると、尋問は1月下旬から2月上旬にかけ、中川、井上、林の各死刑囚の順で調整されており、井上死刑囚のみが2日間にわたり、残る2死刑囚は1日での尋問を予定している。 死刑囚の尋問は異例。関係者によると、井上死刑囚は「自分の知っていることを公開の法廷で語りたい」と話しているという。 法廷では、死刑囚と傍聴席の間についたてを置くことなどが検討されているが、最終的には、死刑囚の精神状態などを考慮して決定するとみられる。 証人は十数人を予定。目