1年8カ月ぶりの死刑執行に関し、小川敏夫法相は午前11時から法務省内で記者会見し、やや緊張した表情で「国民の大半が死刑を支持し、とりわけ国民の声を反映させる裁判員裁判でも死刑が選択されている。こういったことを重要な要素と考え、法律の規定通り法相の職責を果たすべきだと判断した」と述べた。 小川法相は弁護士出身で、裁判官、検察官の経験も持つ。会見の冒頭、「法相として、職責を果たすことについての気持ちを述べたい」と前置きし、「犯罪に対してどのような刑罰で臨むかは国民が決めること。刑罰権は国民にあると思っている」と説明。死刑執行命令書にサインした時の気持ちを聞かれると、「つらい気持ちはあったけれど、法相の職責だ」と、「職責」を強調した。 一方、なぜ3人が選ばれたのかについては「説明は控える」とし、この時期になった理由については「検討した結果で、特別な理由はない」と述べた。過去4代の法相下で執行がな
裁判員が量刑判断の参考に利用できる「量刑検索システム」(量刑データベース)に検索しても閲覧できない判決があった問題で、最高裁がシステムを改修し、26日に運用を始めることが分かった。 検索システムは08年4月以降の裁判員裁判対象事件の判決(09年5月の制度開始前は裁判官裁判)をデータベース化したもの。裁判員が量刑の参考にできるよう、評議室に設置された端末に凶器の種類▽被告と被害者の関係▽動機▽単独犯か共犯か--などを入力すると、過去の類似事件の量刑分布がグラフで表示される。検察官や弁護士も主張・立証活動に利用できる。 従来のシステムは1審判決を検索対象としていたが、2審が「1審の判断に誤りがある」として量刑を見直したケースはグラフに反映されない仕組みで、毎日新聞が昨年1月に不備を指摘していた。改修後は、1審の全判決が反映される▽1審が2審以上で見直されても、変更後の判決が反映される--の2パ
強盗殺人や放火など六つの罪に問われ、区分審理で進めた無職の男の裁判を巡り、千葉地裁は23日、2月の部分判決後に裁判員の記者会見を開いたのは裁判員法に抵触していたと発表した。関係者にも陳謝したという。 区分審理は、長期間に及ぶ裁判員の負担を減らすため、複数の事件を分割して別の裁判員が審理する制度。裁判員法では、すべての裁判が終了するまで裁判員との接触を禁じる規定があり、区分審理に参加した裁判員も最後の審理が終わるまで役職が継続するとみなされる。 ところが地裁は2月20日、強盗傷害事件で被告に部分判決が言い渡された後、報道側の申し入れに基づいて裁判員会見の開催を許可。裁判員2人が出席し、報道5社が取材した。今月になって地裁が誤りに気付き、最高裁と協議。「会見は実施されるべきでなかった」と判断した。地裁は会見に出席した2人のほか検察官と弁護人に陳謝した。【黒川晋史】
強盗殺人や放火など六つの罪に問われ、区分審理で進めた無職の男の裁判を巡り、千葉地裁は23日、2月の部分判決後に裁判員の記者会見を開いたのは裁判員法に抵触していたと発表した。関係者にも陳謝したという。 区分審理は、長期間に及ぶ裁判員の負担を減らすため、複数の事件を分割して別の裁判員が審理する制度。裁判員法では、すべての裁判が終了するまで裁判員との接触を禁じる規定があり、区分審理に参加した裁判員も最後の審理が終わるまで役職が継続するとみなされる。 ところが地裁は2月20日、強盗傷害事件で被告に部分判決が言い渡された後、報道側の申し入れに基づいて裁判員会見の開催を許可。職員立ち会いの下、裁判員2人が出席し、報道5社が取材した。 今月になって地裁が誤りに気付き、最高裁と協議。「会見は実施されるべきでなかった」と判断した。地裁は会見に出席した2人のほか検察官と弁護人に陳謝した。会見内容についての報道
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く