生後間もない女児を殺し遺体をセメント詰めにして隠したとして、殺人と死体遺棄罪に問われた同市美津島町、元保育士、勝見久美被告(39)の裁判員裁判の論告求刑公判が21日、長崎地裁であった。検察側は「犯行から1年後に再び男児を出産し病院に置き去りにするなど、反省の情がみられない」として懲役8年を求刑。弁護側は「出産を両親にも交際相手にも相談できず心理的に追い詰められていた」と懲役3年と保護観察付きの執行猶予を求め、結審した。 起訴状などによると、勝見被告は一昨年3月20日、軽乗用車の中で生後8日の女児の鼻や口をふさぎ、首を圧迫するなどして殺害。遺体をビニール袋に入れ、勤務していた対馬市内の保育所の押し入れに遺棄。4月2日ごろ、遺体をバケツに入れてセメントで固め、押し入れの天袋に再び隠したとされる。判決は22日に言い渡される。 〔長崎版〕