東芝は、薄型テレビやHDDレコーダーなどのデジタル家電のファームウエア配信システムをクラウド上に構築した。クラウドサービスには米Amazon Web Servicesの「Amazon EC2/S3」を採用。システムの負荷が下がったときに、借り受けるシステムのリソースを減らすことで、コストを削減する狙いだ。配信するファームウエアの第1弾は、海外の特定地域で購入された数十万台の機器が対象。2010年3月に配信開始の予定である。 ファームウエアの機能追加や不具合修正を目的とした配信システムは、時期によって大きく負荷が変わる。新しいファームウエアを配信した直後はアクセスが集中するが、1週間もたつとアクセスが減ってくる。そのときに借り受ける仮想マシンの数を減らす。Amazon EC2/S3は、仮想マシンを動作させた時間単位でしか課金されないため、ピークに合わせて自前でシステムを構築・運用するよりも安