相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者ら45人が殺傷された事件は、26日で発生から10年を迎える。 園の職員だった植松聖(さとし)死刑囚(36)は「重度障害者は不幸を作る」という考えのもとで凶行に及んだ。 職員時代を知る園関係者は、事件を防ぐ手立てはなかったのかと今も自問を続けている。一方、植松死刑囚の近況を知る人は「彼は変わっていない」という見解を示す。 遅刻ばかりする不真面目な職員。事件当時の園長、入倉かおるさん(69)は、植松死刑囚にそんな印象を持っていた。 急変したのは2015年末ごろだった。同僚に「障害者はいらない」などと言うようになった。 翌年2月、それを知った入倉さんが面接し「ナチス・ドイツと同じ考え方だ」と指摘した。押し問答の末、植松死刑囚は退職。約5カ月後に事件が起きた。 「どうすれば起こらずに済んだのか……。この10年そればかりずっと考えている」。取材に、入倉

