【8月26日 AFP】スイスの検察は25日、2019年に列車内で発見された金の延べ棒120本について、所有者が見つからなかったため、包みに表示されていた赤十字(Red Cross)に譲渡されると明らかにした。 中部ルツェルン(Lucerne)州の検察によれば、2019年10月にザンクトガレン(St Gallen)発ルツェルン行きの列車内で職員が包みを発見。包みには、ジュネーブに本部がある赤十字国際委員会(ICRC)を意味するとみられる「ICRC貴重品」と書かれていた。中には「120本の金の延べ棒が入っており、ロゴとシリアルナンバーが付けられていた」という。 当局は広範囲にわたって捜査を行ったが、所有者を特定できず、犯罪行為の可能性もなかったことから、捜査を打ち切ったとしている。 計3.7キロの金の延べ棒の価値について当局は言及していないが、現在は1キロ当たり約6万ドル(約880万円)で取引