「背任」の疑いが…(※イメージ)この記事の写真をすべて見る 「盲目のピアニスト」辻井伸行氏が輩出したことでも知られる東京・上野にある音楽学校「上野学園大学」を運営する学校法人「上野学園」の現経営陣が「背任」の疑いで8月19日、東京地検に刑事告発されるという事態が勃発した。 15階建ての総ガラス張りの校舎には付属中学、高校、短期大学、大学が入り、正面玄関には元校長の石橋蔵五郎氏の銅像がある。 明治37年に設立された学園の経営を近年、担っているのは石橋一族だが、今年に入り、その経営責任を問う声が、教職員や卒業生ら275人で構成する「新しい上野学園を作る会」(以下、「作る会」)を中心に高まっているのだ。 「作る会」の代表の一人、横山幸雄教授は辻井伸行氏の恩師で、最年少でショパン国際ピアノコンクール第3位の入賞歴を持つなど世界的なピアニストだ。刑事告発に至った胸中を本誌に明かした。 「学園はここ1