「塚本廉」が嘘だったんじゃない、全部が嘘だったんだ|カフカと知恵の輪 小保内太紀|note この記事を読んで、「わらの女」を思い出した。 なぜこういう人に人は引き寄せられてしまうのだろうか。 「いいですか。私は、たった今、非常に重大な質問をした。(略)もう一度、質問しましょう。なぜ、あなたは私を信頼するのです。というより、正確に言えば、なぜ、最初から、私を信頼したのです」 「私は見ず知らずのあなたに、世界で最大の財産を一つのお皿に盛って差し上げようと申し出た。(略)あなたは、別に目をぱちくりともせず、よく考えもせず、満面の笑みをたたえて、大きなお菓子にとびついた」 (引用元:「わらの女」 カトリーヌ・アルレー 安藤信也訳 ㈱東京創元社) アントン・コルフ流に言うと、「信じたいこと」を「お皿の上に盛って差し上げようと申し出る」からでは、と思うのだ。 「わらの女」の中では、「信じたいこと」は「
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