「思い出の詰まった制服だけど、後輩を助けることができるなら」。西日本豪雨で自宅が被災した岡山県倉敷市などの高校生のために、卒業生が中心となり制服や教材を寄付する動きが広がった。受け入れは終了したが、学校関係者は「卒業生の自発的な行動に感謝したい」と話している。 倉敷市の私立倉敷翠松高では全校生徒1075人のうち、同市真備町地区や同県総社市の32人の自宅が浸水などの被害を受けた。かばんや制服、教科書などが水に漬かった。パスポートが流されたり、避難所生活を強いられたりして、8日に出発した海外への修学旅行に参加できなかった生徒もいた。 被害の大きさを知った卒業生の女性会社員が9日朝の出勤前、学校に立ち寄り、自宅に残していた夏と冬用の制服それぞれ一式を寄付した。その後も制服が寄せられ、同校はホームページでさらに提供を呼び掛け。卒業生らが「後輩が困っている」「力を貸して」などとラインやツイッターを通