佐賀県警は20日、自転車窃盗容疑で取り調べ中に少年(16)を平手打ちしたとして、鳥栖署地域課の50代の男性巡査部長を特別公務員暴行陵虐の容疑で書類送検し、戒告処分にしたと発表した。 県警監察課によると、巡査部長は9月11日午後6時ごろ、少年を任意取り調べ中に「本当のことを言え」と胸ぐらをつかみ、左ほおを1回たたいたという。少年にけがはなかった。巡査部長は「うそと思われる言動を繰り返したからたたいた」と話しているという。 少年の親類から鳥栖署に事実確認の電話があり、発覚した。巡査部長は署長に報告していなかった。 同課はまた、取り調べに同席した50代の警部補を本部長訓戒、監督責任を怠ったとして50代の鳥栖署地域課長に本部長注意の処分を出した。 池田清貴首席監察官は「全職員に取り調べの適正化について徹底していく」とコメントした。