ぎりぎりで「強制撤去」は避けられた。大阪・梅田の大阪駅前地下道の工事で、老舗の立ち食い串カツ店「松葉」など計5店舗が大阪市から退去を命じられた問題。これまで抵抗してきた5店すべてが、自主退去することを決めた。何があったのか。 5店舗は地下道東側の松葉、チケットショップの2店舗と、地下道西側の飲食店街「ぶらり横丁」内にある焼き鳥店など3店舗。 大阪市は阪神百貨店の建て替えにあわせて、地下道の幅を8メートルから15メートルに広げると決定。2年前から地下道にあった約20店舗に退去を求めてきた。しかし5店舗は営業を続けた。市は8日、設備の撤去を命じる「除却命令書」を交付。11日には行政代執行法に基づき、12日までに退去を迫る「戒告書」を出した。 松葉は、除却命令の執行停止を大阪地裁に申し立てた。しかし地裁は12日、申し立てを却下。松葉とチケットショップが申し立てた戒告の執行停止の申し立ても15日付