日本一くさい食べ物とされる伊豆諸島の特産品「くさや」と対決する――こううたった消臭剤「ファブリーズ」のテレビCMに苦情が出て、ファブリーズの製造元P&GがCMの差し替えを決める騒ぎになっている。 新鮮なムロアジなどを独特の「くさや液」に浸して干物にしたのが「くさや」だ。一説では、新島で生まれ、八丈島などに伝わったともされている。 ■P&G「伝統食に対する敬意が足りなかった」 P&Gの広報部によると、「ファブリーズ VS くさや」のCMは2015年春ごろからユーチューブにアップしていた。それが分かりやすいと好評だったため、穏やかな表現に変えて、16年11月14日からテレビでもCMを流した。 「う~ん、何これ?」「う~ん、くっさい!」。若い女性2人がくさやのビンが中に置かれた透明なケースの穴から次々に臭いをかぎ、こんな声を上げて顔をしかめる。ところが、ファブリーズを中に置くと、女性の1
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