道内で初めて最大震度7を観測し、死者が41人に上った胆振東部地震では、災害対策本部を設置して全道の司令塔となった道の対応が問われた。関係機関とともに連日200人規模で情報収集に当たり、災害対策に奔走したが、本部長の高橋はるみ知事の初動や情報発信などについては課題を残した。 【動画】清田区では液状化か 札幌で道路陥没相次ぐ 6日午前3時7分、胆振東部地震が発生すると、札幌市中央区の道庁本庁舎に、徒歩やタクシーを使って職員が次々と駆け込んだ。道は同9分に災害対策本部を設置。庁舎内は非常用電源で明かりをともし、4時前には地下1階の危機管理センターに指揮室を移した。当初は泊まり込みの当直職員2人だけだったが、そのころには100人以上に膨らみ、情報収集に追われた。 「地方自治体と緊密に連携し、政府一体となって応急対策に全力で取り組む」。3時55分、首相官邸で緊急記者会見を開いた菅義偉官房長官の姿が、