研究歴60年以上の技術も ここからは各技術について,やや詳しく紹介する。 熱や振動を利用するエネルギー回収を実現する技術は,実際には何種類もある(図5)。具体的には熱を利用する技術には,温度差を起電力に変える熱電変換技術と,熱を音のエネルギーに変換する熱音響技術の2種類がある。 振動を利用する技術は,圧電効果を利用するもの,磁気誘導を用いるもの,静電容量の変化を用いるもの,そして振動をタービンの回転エネルギーに変換して発電するもの,の4種類に大きく分けられる。熱音響技術は,発電用途で用いる場合は熱を音に変換した後,その音に振動を電力に変換する技術を適用する。 熱や振動による発電技術は,大きく6種類に分けられる。熱による発電は,温度差を起電力に変換する熱電変換技術,温度差から音波を発生させる熱音響技術の2種類。振動による発電は,タービンを用いる例を別にすると,いずれもマイクで利用されている技