──午前9時。 こんな時間に私とイカが、大阪府・西成の『あいりん労働福祉センター』にいるのにはある理由があった。 “食堂があるらしい” そのウワサを聞きつけ、大衆食堂飲みが大好きな私とイカはネットで情報を調べてみたものの、情報が乏しくその存在がイマイチわからないままセンターへと訪れていたのだ。 果たして、日雇い労働者が集まるだけのこのセンターに食堂など……。 「あっ!あれは何や!?」 コンクリートむき出しの広いセンターに、イカの大声が反響する。 イカの叫ぶ方をみると、そこには小屋のようなものがあった。 ……なんだここは。 その小さな建物の前にはテーブルが並べられており、そこには箸や調味料が置かれている。 「え!?これが食堂!?」 小さな建物にはメニューが張られ、中では店員らしき人物が調理をしていたので、ここで食事を提供しているのは間違いない。 ……しかし。 周りにはフラフラとゾンビ歩きをし
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