つまり、ここではHTTPのコンセプトであるページのリンクではなく、人のリンクによって情報が選別されているわけだ。検索エンジンのように何万ページも出てくるより、このほうがずっと効率的に必要な情報を選別できる。こういう人的ネットワークで結ぶことが、W3C(WWW Consortium)の提案している「セマンティック・ウェブ」※へのひとつの道かもしれない。 米大手SNSの「Facebook」が1億ユーザーを超えた強みは、実名ベースだから人的ネットワークが組みやすいことにある。私のところにも、libertarianというグループのリンクをたどって「中国共産党を倒したい」という中国人から「友達になりたい」と言ってきた。それをOKすると、最近のチベット情勢について1次情報が送られてくる。 ※セマンティック・ウェブ ウェブの利便性を向上させるためのプロジェクト。XMLやRDFといったウェブ技術を利用し、