「ザ・ノース・フェイス」ブランドのスポーツウエアやアウトドア用品などを展開するゴールドウインは、2010年3月期までの2年間の努力が実り、同期末の総在庫量が2008年3月期に比べて約20%減ったことを明らかにした。「総在庫量を意図的に抑え込む施策を断行した」(総合企画本部経営企画室の白井準三室長代理兼経営企画グループマネージャー)成果だ。 その施策とは、展示会直後の一括発注をやめ、初回在庫を抑制するというもの。通常のアパレル商品とは異なり、ゴールドウインのスポーツウエアに使う機能性素材は調達と製造のリードタイムが長くかかる。このため、シーズンの半年前に得意先向けの展示会を開催した時点で、半年後に投入する総在庫量を同社は決めている。 従来はその計画値に従ってシーズン半年前に、予定数量をすべて工場に一括発注する慣習があった。それが大量の返品を生んでいた。リーマンショック以降の消費不況を機にこの
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