本日、中央公論社編集部の谷口法子さんが、刷り上がったばかりの拙著『若者と労働 「入社」の仕組みから解きほぐす』(中公新書ラクレ)を持ってこられました。ありがとうございます。私にとっては、新書の単著としては3冊目になります。 http://www.amazon.co.jp/dp/4121504658 発行日は8月10日です。書店に並ぶまで、もうしばらくお待ちください。 ここでは、「まえがき」をアップしておきます。 若者の労働問題は何重にもねじれた議論の中でもみくちゃになっています。 一方には、日本の労働社会では中高年が既得権にしがみついているために若者が失業や非正規労働を強いられ、不利益を被っていると糾弾する議論があります。 他方には、近頃の若者は正社員として就職しようとせず、いつまでもフリーターとしてぶらぶらしているのがけしからんと非難する議論があります。 現実社会の有り様をきちんと分析す