タグ

ブックマーク / www.chikumashobo.co.jp (1)

  • 筑摩書房 PR誌ちくま

    鶴見俊輔は、いつも人をまっすぐ見つめる。彼は人間の価値を、規制の枠組みの内部では捉えない。 学歴、肩書き、地位、名誉……。 彼は名刺を投げ捨て、権威を疑う。そして、合理的思考の外部に属する人間の性質に、当の価値を見出す。 鶴見に小賢しさは通用しない。そんなものは、人間にとって何の価値もない。「樽」の中の論理は、「樽」が崩壊すると、何の役にも立たなくなる。それどころか、「樽」に合わせて自己を形成した人間は、「樽」の崩壊が自己の崩壊につながる。そんな自己を抱きしめて生きることに、何の価値があるのか。 鶴見は、この「樽」の中の論理を「一番病」と言う。既成の「正しい答え」を即座に割り出し、権威者の顔色を見る。そして一歩ずつエリート街道を突き進み、自己を失っていく。一番病患者は「パブロフの犬」なのだ。 鶴見は言う。 「エジソンは、東大には入れない」。 戦後、丸山眞男は「ファシズムというものは、亜イ

    筑摩書房 PR誌ちくま
    sakahashi
    sakahashi 2020/01/25
    “「樽」の中の論理は、「樽」が崩壊すると、何の役にも立たなくなる。それどころか、「樽」に合わせて自己を形成した人間は、「樽」の崩壊が自己の崩壊につながる。そんな自己を抱きしめて生きることに、何の価値が
  • 1