ダイナミックレンジとは、カメラが撮影できる対象物の明るさの比を意味します。比ですから、2倍とか10倍とか、表現することも出来ますが、桁数が多くなってしまうので、一般的には対数を用います。オーディオなら、小さい音と大きな音の比となります。 単位はデシベル、電話を発明したグラハム・ベルの名前にちなんでいます。デシ(deci)が10分の1ですから、10分の1ベル、ということになります。ベルは電力で10倍ですから、電力のデシベルは10分の1ベル、電圧のデシベルは20分の1ベルになります。 電力と電圧で2倍違うというのは、E(電圧)=I(電流)×R(抵抗)、W(電力)=I(電流)×E(電圧)、結局、W(電力)=E×E÷Rということで、電力は電圧の2乗に比例するので、電圧のデシベルが、電力のデシベルの2分の1になるわけです。 20乗して10倍になる数字ということで、1dBは、約1.1220185倍とい