『エンデの遺言』読了。 昨日は途中までしか読んでいなったので、勢いドイツと アメリカという対比が思い浮かんだが、実はアメリカの 中にもゲセルの思想を取り入れた試みがあるとのこと。 ニューヨーク洲のイサカという場所で流通している、 イサカアワーという地域通貨である。 なるほど、Googleで「イサカアワー」を検索してみると いろいろと記事が出てくる。 中には「阿修羅」といった懐かしいページも。 ともかく、今般の世界的な大不況は、発端が金融工学の 破綻だっただけに、懐疑の目が金融システム自体に向け られている感がある。 歴史のベクトルは、大きな反動を持って逆方向に振られ がちだから、グローヴァリズムへの反発として地域通貨 への興味があちこちで起きているのかも知れない。 もちろん、それはそれで簡単に実行可能な処方でもない のだが、そうした葛藤の中から21世紀的な価値観が 生まれてきそうな気もする