anond.hatelabo.jp 「馬鹿ね、そんなくだらない理由で人を殺したの」 母は呆れたようにテレビに向かってそう言った。 ちょうどお昼のニュースの時間帯の話だ。 テレビには、21歳の大学生の男が護送車で運ばれていく姿が映し出されていた。 無機質な白い文字が画面を淡々と流れていく。 女子高生が殺傷されたこと。 人を殺せば刑務所に入って人生をリセット出来ると思ったこと。 小学生から大学生の今まで、自分は何をやっても駄目だと感じていたこと。 そのことを考えると夜も眠れず苦しかったこと。 私は母のように笑うことが出来なかった。 そうだね、くだらないね。 (中略) 自分を責め続けることほどシンドいことはない。 だから、どうか、『くだらない』の一言で片付けるのだけは止めてほしいと思う。 くだらないかどうかは、あなたじゃなくて、今苦しくてたまらない本人だけに決定権がある。 【スポンサーリンク】