ケセラセラ ドクター工藤のコーナー 病気・症状 医療法人和楽会 横浜クリニック院長 工藤 耕太郎 今回は血管迷走神経反射について簡単に説明します。 血管迷走神経反射性失神は、神経調節性失神の中でもっとも頻度の多い病気です。神経調節性失神とは立位などで血液が下半身に下がってしまうことにより、脳への血流が不足し意識を失うものです。神経調節性失神の中でもっとも頻度は多く、若年者でも0.5%以上の人が罹患していると言われています。また失神全体の中で20%を占めるとも言われており、非常に多いものです。 しかし、一般的にはこの病気は知られていないようです。失神後ということで救急外来などを受診したあと、「精神的なものでしょう」ということで精神科に紹介されてくることがとても多いと感じています。 それでは、迷走神経というものがどういうものかをご説明します。迷走神経というのは自律神経の一つの副交感神経に含まれ
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