EU、クロマグロ漁大幅削減求めず 域内漁業国が反発2010年11月19日1時33分 印刷 ソーシャルブックマーク 欧州連合(EU)27カ国は17日、パリで開催中の大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)年次会合で、クロマグロの来年の漁獲枠について、大幅な削減は求めないことで一致した。18日の閣僚理事会で正式に決定する。 EUは、クロマグロ保存の急先鋒(きゅうせんぽう)で知られており、対応が注目されていたが、今回の方針により、漁獲枠をめぐる今後の国際交渉は、小幅削減か現状維持を軸に調整されることになりそうだ。 EUの欧州委員会は、資源回復をより早く達成するために、東大西洋(地中海含む)での来年の総漁獲枠を今年の1万3500トンから6千トンに減らす要求方針を加盟国に提案。英国、ドイツなど大半の国は支持した。 だが、フランス、スペインなどの漁業国が「小規模な漁民の生活が立ちゆかなくなってしまう