日本郵政グループの郵便事業会社(JP日本郵便)の宅配便「ゆうパック」で大規模な遅配が続いている問題で、原口一博総務相は6日午前、鍋倉真一社長を総務省に呼び、遅配の状況や公表が遅れた経緯などについて、今月末までに文書で報告するよう求めた。 原口総務相はその後の記者会見で、「誠に遺憾で、お中元の時期の遅配により、多くの国民に迷惑をかけた」と述べた。「事前準備が十分でないからこういうことが起きたのではないか」と指摘。ゆうパックと日本通運の「ペリカン便」との統合にあたり、準備が不足していたことが混乱の背景にあるとの見方を示した。 ゆうパックは1日から5日までに約32万個の配達が遅れ、6日現在も混乱は収まっていない。鍋倉社長は原口総務相との面談で、「ご迷惑をおかけし、誠に申し訳ありませんでした」と陳謝。総務省は、日本郵便の報告を待って、業務改善命令などの行政処分を検討する方針だ。