地層と地質年代18世紀にイギリスでは蒸気機関や暖房のために石炭が使われはじめ、石炭層を探すために地質が調べられました。イギリス南西部には石炭層（石炭紀の地層）が分布していて、その地層の重なりから地質年代が決められました。地層は大昔のある地質時代に積もり重なったもので、私たちが大昔のことを知る唯一の手がかりです。そのため、ある地域の地層の重なりもとに、それを時代の流れにあてはめて地質年代がつくられています。 すなわち、私たちのすむ地球の過去の記録は、地層という媒体にのみ残されています。そして、その記録媒体は地球の歴史の流れとともに連続的につねに堆積して形成されていたわけでなく、その形成時期は不連続であり削剥されることもあります。また、地層が形成された場所も一定ではなく、世界中にばらばらに分布しています。 それを地質学者がいちいち集めて、年代順に組み合わせて、地球の過去の時間を復元しています。それらをあわせ
