某所でのコメントを転載します。 「南京事件ー国民党の極秘文書から読み解く」(草思社)のダイジェスト版とも言える「正論」7月号の東中野修道氏の記事については拙ブログ http://d.hatena.ne.jp/bluefox014/20060604で批判を加えました。 いわゆる「中国のプロパガンダ説」つまり「中国の創作」説は、「最初から中国の創作なのだから史料の検証など(もはや)必要がない」というスタンスだと思います。ほぼ全面否定説ということですね。 しかしこの説は、日本軍史料においても南京で日本軍が暴行を行っていたという事実を隠蔽しています。つまり日本軍史料の存在は「プロパガンダ説」にとってはアキレス腱ともいえます。 例えば以下の史料は、東中野氏の過去の著作では紹介されてません。 「略奪、強姦は軍の常だよ」と述べた中島今朝吾・第十六師団長 http://d.hatena.ne.jp/blu