神奈川県横須賀市保健所は、横須賀市内のスーパー「三和横須賀店」で客が購入した高知県産生シラスの中に毒性の可能性があるフグの稚魚が混入していたと発表した。相模原市内の加工所でパック詰めされていたことが分かり、相模原市保健所が12日、緊急立ち入り調査を実施するとともに、出荷した1万5580パックの回収を指導した。 両保健所によると、混入していたのは体長約2・5センチのシロサバフグまたはクロサバフグで、購入客が気づいた。これまでに健康被害はないという。 商品は相模原市南区の「三和大野台加工センター」から出荷され、県内と東京都内にあるスーパー「三和」51店舗と系列の「フードワン」15店舗で3日から販売されていた。 相模原市保健所は食品衛生法違反に当たるとして、三和(本社・東京都町田市)に対し、商品回収と店頭告知による消費者への情報提供、混入防止策の徹底を指導した。【高橋和夫、田中義宏】