細田守の新作長編アニメーション「竜とそばかすの姫」が7月16日に全国で公開される。それに伴い、日本テレビ系「金曜ロードショー」では7月2日から3週にわたって「おおかみこどもの雨と雪」「バケモノの子」「サマーウォーズ」をオンエア。本日7月14日には「時をかける少女」など過去5作品のBlu-ray / DVD期間限定スペシャルプライス版が発売された。 2006年公開の「時をかける少女」以降、3年ごとに長編アニメを発表してきた細田。彼がこれまでの作品で共通して描いてきたこととは? 細田を“完全オリジナル作品の開拓者”と評するアニメ・特撮研究家の氷川竜介に解説してもらった。 文 / 氷川竜介 細田守監督作品の全体像と最新作細田守監督をアニメ映画史に位置づけるなら、「完全オリジナル作品の開拓者」になると思います。これは「スタジオ地図」の命名にも通じるものです。なぜ原作のない「完全オリジナル作品」が大