「機動戦士ガンダム」テレビ放送から30周年となる今年、様々な記念イベントが開催されている。その中でも、デザインやクリエイティブに関わる人ならぜひ見ておきたいのが、八王子市夢美術館で開催されている「大河原邦男のメカデザイン ガンダム、ボトムズ、ダグラム」展だ。これは単なるアニメの設定資料や原画展ではない。貴重なデザイン原画を通じて、デザイナーとしての大河原氏の思想や視点を感じることができる貴重な場なのだ。 1970年代から2000年以降までに大河原氏の手掛けたデザインが4章構成で展示されている 大きさ・質感も意識して形状や構造をデザインするということ 今回の展示テーマは「メカデザイン FOR 1/1」。これは、アニメの画面上だけでなく「現実の大きさも強く意識してデザインする」、玩具やプラモデルにおける「大きさ・質感も意識して形状や構造を考える」という大河原氏のデザインのスタイルを表現したもの