きゅうりを切りながらこんな風に指を切り落としてやりたいと思っていた。くだらない話,だが集中して注意していなければならない状況は続いていて正直頭の芯が泣いている。幸いにも持っているのは文化包丁ではなく菜切包丁なので衝動に任せて突き立てることはないだろうという諦観と勝手に歪んでいる唇を気にしながらタイミングを計っている。 何を言われたいかなんて知ってる。でも答えてなんかやらない。いちばんいらつかせて傷つけて正し自分の利益は守ってその範囲内でゆさぶってそのためなら能面にもなるし感情的にもなるし感謝の言葉さえも引き出すことなんてできる。私はあなたのことなんか信用していないから,いくらだって残酷になれる。くだらない昔のことにこだわって自分は世界一不幸だと思ってる大バカのことなんか知らない。あり得ない条件を出してそれがかなうと思ってる自己評価の高すぎる世間知らずのことなんか知らない。努力せずに富や利を