本稿は『30代までに身につけておきたい「課題解決」の技術』より一部抜粋・編集したものです。 空・雨・傘で考えよう 問題を解決する力を高めるために何をすればいいでしょうか。 まず、真っ先にお薦めしたいのは徹底した「空・雨・傘」の反復トレーニングの実践です。これはマッキンゼーをはじめとするコンサルティングファームが用いる代表的なフレームワークです。 空・雨・傘とは次のようなフレームを指します。 空―「空は曇っている」(事実認識) 雨―「ひと雨きそうだ」(解釈) 傘―「傘を持っていこう」(判断) この3段階の思考パターンを定着させることが、問題を解決する力の強化につながります。 まず入り口は「空」。 自分の目で空を確かめるように、正しい事実認識を行うことです。外出する前に、空を見て、空が曇っているのか、晴れているのか、という事実認識を持ちます。 この認識を誤ると、その後の手段も誤ってしまいかねま