一年間のプログラミング言語Java教育を行っていると、「ハッシュテーブルの季節」と私が呼んでいる時期が到来します。どういうことかと言うと、テキストである『プログラミング言語Java第4版』の第3.8節「Objectクラス」(86頁)にhashCodeメソッドの説明があるのですが、その内容に関する質問を解説するために「ハッシュテーブルとは何か」ということから説明しないといけません。特にその節の最後の段落でIdentityHashMapの解説があり、その節になると誰も理解できていないのが毎年の恒例となっています。 そもそも、ハッシュテーブルとハッシュコードを、大学時代あるいは会社に入ってから研修で習っていないのか、習ったけど内容が浅かったのか、習ったけど覚えていないのか、どちらにせよきちんと理解している人は毎年皆無に近いです。 拙著『プログラマ”まだまだ”現役続行』の第6章「コンピュータサイエ
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