この(絵文字版や甲骨文字版などそのいくつかは正直大喜利にしか見えないような)民衆と当局側とのやり取りもまたニュースになった(例えば朝日新聞「記事削除に反発、絵文字やQRコードで拡散し抵抗 中国」)。しかしこれは笑い事ではない。それを鋭くえぐったのが冒頭に引用した作家廖信忠の言葉だ。 ・・・・ 上記の朝日の記事もそうだが、結局当局がそこまでして隠したかったこの話の本筋である艾医師の証言は十分に紹介されているとはいいがたい。絵文字版は確かに見た目は面白いが、言ってしまえば単なる遊びだ。かといって日本語でほかにきちんと紹介されている様子もない…ということで自分で訳出することにした。 文章全体から、200人のスタッフを率いて戦った艾医師の内心の寂寥が伝わってくる。副院長3人が感染するなど恐らく病院全体の組織として正常に機能していないとはいえ、実名でここまでの内容を言ってしまってはこうした組織内での