セブン-イレブン・ジャパンが、消費期限が近づいた弁当などの食品類を値引きして売る「見切り販売」を容認する姿勢に転じ、2009年8月5日、弁当類の値下げ販売を巡る排除措置命令を受け入れたことを公正取引委員会に報告した。店舗の飽和などを背景にコンビニの経営環境は悪化しており、価格競争が広がり、利益率が低下するのではという不安が広がっている。 大量の食品廃棄に対する批判も高まる 見切り販売の容認は、2009年6月に公正取引委員会から制限をしていたとして排除命令を受けたセブンが、7月末以降、フランチャイズ(FC)契約を結んだ加盟店に示した新たな販売ガイドラインに盛り込まれた。セブンは加盟店に対して値下げの手順を定めたガイドラインの説明を始めた。 この中で(1)見切り販売については仕入れ価格を上回る価格を設定する(2)値引き販売は消費期限の1時間前からに限定する――などの条件を示した。従来は「一物二