▶今だからこそ語られる、林原めぐみの本音。90年代女性声優ブームの光と影 昨今の声優ブームにはすさまじい勢いがあると思う。去年は『ラブライブ!』の女性声優陣が紅白に出場を果たし、その知名度は格段に上がった。本来は「中の人」と称され、裏方のイメージが強かった声優という職業が、今や表舞台に出ることが多くなり、「歌もダンスも演技もできるオールマイティのエンターテイナー」と化している。 こういった兆候はいつ頃あったのだろうか。 90年代に起こったブームにおいて、アイコン的存在だったのが、林原めぐみである。今の「エンターテイナー声優」の先駆者ともいえる実力派声優だ。 林原めぐみは「90年代の女性声優ブームは何を残したのか」について語っている。90年代は『声優グランプリ』をはじめ、声優のグラビア系雑誌も相次いで発刊された時期だった。そういった声優がグラビアを行うということ自体、林原さんはどう思っていた