指定暴力団山口組の有力2次団体で、全国の縁日などで露天商を展開する「小車誠会」(大阪市西成区)が先月末に山口組を除籍となり、解散したことが15日、大阪府警や関係者への取材で分かった。暴力団排除条例が全都道府県で施行され、商売を続けるのが難しくなったことが要因とみられる。 同様の動きが広がれば暴力団の弱体化につながるものの、捜査幹部は「形だけ組員を辞める偽装離脱も多く、今後も稼いだ金は山口組に流れるだろう」とみて引き続き警戒を強める。 西日本では同会など数団体、東日本では指定暴力団極東会などが主な露天商系暴力団とされる。これまで、祭りを開く寺社や自治体は警察と協力し暴力団排除を進めたが、チェックが行き届かなかったり出店の申請者が別人だったりして完全には排除できなかった。 各地の暴排条例は身元照会の徹底や暴力団への利益供与を禁止するなどし、従来の“抜け道”を完全に遮断するのが狙い。京都市